この人の作品は、「とにかく主人公が不幸」だとよく言われています。
実際その通りで、主人公の運命は不幸の連続です。
それにも関わらずひたむきに生きていく姿が印象的に描かれます。
笑わせ、やがてホロリとさせる作家です。
彼女は、富士見書房が年に一度行なってきた、
ファンタジー小説のコンテストの佳作入選者です。
あっという間に大変な売れっ子になり、
今も快調に仕事をこなしています。
筆が大変早く、あっという間にいくつもの本を出してきたので、
技巧的にはずいぶんと安定したと思うのですが、
変に慣れた部分が多く見られるようになったのは非常に残念です。
また、こんなことを言うのは非常に残念なのですが、
最近、少し疲れ気味のようです。
最近の作品では、プロットの破綻が見られたり、
主張がとってつけたような印象を与えたりする部分がたまに見られます。
こういう辛いことを書くのは、私が彼女のデビュー間もないころから
作品を読んできて、作家に情が移った証拠であり、
彼女の初期の作品にはそれだけの力があると思います。
適当に1冊とって、レジに持っていってみて下さい。 割とサクッと読めて、満足できると思います。
| 作品名 | 出版社 |
|---|---|
| 幻想封歌 (メルヴィ&カシム1) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 銀の魔女 (メルヴィ&カシム2) | 富士見ファンタジア文庫 |
| いかなる星の下に (メルヴィ&カシム3) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 未来は君のもの (メルヴィ&カシム4) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 明日はきっと晴れ! (メルヴィ&カシム5) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 青の化石 (道士リジィオ1) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 夢見る佳人 (道士リジィオ2) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 旅立ちは突然に (<卵王子>カイルロッドの苦難1) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 出会いは嵐の予感 (<卵王子>カイルロッドの苦難2) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 愁いは花園の中に (<卵王子>カイルロッドの苦難3) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 面影は幻の彼方 (<卵王子>カイルロッドの苦難4) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 野望は暗闇の奥で (<卵王子>カイルロッドの苦難5) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 悲しみは黄昏とともに (<卵王子>カイルロッドの苦難6) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 微笑みはかろやかに (<卵王子>カイルロッドの苦難7) | 富士見ファンタジア文庫 |
| やさしさは風の調べ (<卵王子>カイルロッドの苦難8) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 思い出はいつまでも (<卵王子>カイルロッドの苦難9) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 星空のエピタフ(上・下) (妖怪寺縁起シリーズ) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 天高く、雲は流れ(1・2) | 富士見ファンタジア文庫 |
| 風の歌星の道(前・後) | 角川スニーカー文庫 |
| 星の大地(1・2・3) | 角川スニーカー文庫 |
| 空見て歩こう(1・2・3) | 角川スニーカー文庫 |
| あなたに逢いたい (風の歌星の道外伝) | 角川スニーカー文庫 |
| 蒼月、中天にありて (夢天幻想譚1) | 角川スニーカー文庫 |
| 雪華、散りけむ (夢天幻想譚2) | 角川スニーカー文庫 |